女子高生は最強の生き物
高校生の頃、バイトばかりしてた私達はそれはそれはリッチな女子高生だった。
リッチがゆえに学生の定番マックよりも高級なモス派だった。
新商品が出ればすぐ食べに行ってたし、週3くらいで通ってた。
でもやっぱりマックのポテトはたまに恋しくなってポテト目当てに放課後集まったりもした。
そんなマックでポテトと飲み物だけ頼み友達3人でダラダラと喋っている時にその中の1人がカバンからお菓子を出して食べだした。
たしかクッキーだった気がする。
実に自由だ。
でも女子高生はすぐにお腹がすく。
朝ごはん
早弁
お昼のパン
モス
夕飯
と1日5食の生活をしてた私達はすぐにお腹がすくのだ。若いししょうがない。
そして彼女は食べ終わったクッキーが入ってた袋の中の乾燥剤を取り出して遊びだした。
私はそれを横目に見ながら、飲み終わったお茶の氷をガリガリと食べていた。
遊ぶといっても手遊び的な感じだったが、おもむろにその乾燥剤を、飲み終わった飲み物の容器に入れようとした時に、普段なら全く気にならない私だが、前日の夜にテレビで化学実験かなにかの番組を見ていて、乾燥剤に水をかけると発火する映像がフラッシュバックした。
わりとすぐ発火してこわー!と思って鮮明に覚えていたので、慌ててそれを友達に説明してやめさせたかったが、氷を食べ過ぎて口の中が麻痺して呂律が回らない。
とにかくなんとか言わないと火事に…!!
私「ちょっと!それっ!
水に入れたら!!
へがでるよーーー!!!!!」
全員「………………?」
私(あれ?いま「ひ」ってギリ言えてた…?)
友達2人「え?屁がでる…?」
私「いや、火が……」
全員爆笑。
私は呂律が回らないがゆえにはっきりと屁って言ってたし、火も無事出なかった。
箸が転がってもおかしい年頃の私達は永遠にヒーヒー笑い続けた。
本当に本当に楽しい高校時代だったなー。
戻れるなら戻りたいけど、今でも同じ事で死ぬほど笑う自信がある。
いや、自信しかない。
そして今ポテトが食べたい。