初めてのその2に続くパターン。
ちょっと前に、事件好きの同僚に誘われて裁判の傍聴に行った。
なかなか裁判の傍聴に行こうと言ってくれる人はいないのでノリノリで行く事にした。
同僚が色々調べていると、私達が行く日は大きな事件の裁判らしく、傍聴券なるものが配られるので朝一から行く事にした。
9時に霞ヶ関に着き合流すると、昨日までウキウキして目をギラギラさせてた同僚は朝まで飲んでたらしく死んだ目をしてえづいていた。
とりあえず傍聴の為に急いで並んだ。
事件の内容は全く知らされないのだが、みんな発表されてる大体の事件名と時期で内容がわかるらしい。
300人くらい並んでいて私達は50番目くらいだった。
その中から7人くらいしか見れないらしいし、諦めていたが、同僚はえずきながらも『もし当たったら譲ってくれ。そして私が当たったら行ってくる』と力強くジャイアンみたいな事を言っていた。
まぁ当たるわけないし、当たっても事件好きに譲る気でいたので『はいはい』と適当に返事をしていた。
合格発表みたいに番号が貼り出され、薄い気持ちで見に行ったらなんと私の番号が当たっていた。
まさかすぎる結果にさっきまで死んでた同僚は喜びすぎてテンションが一気に上がって別人みたいにキラキラしていた。
すんなり同僚に譲り、私は違う事件を見る事に。
裁判所の中でiPadみたいな機械で何時からどこでどの事件をやってるのを検索できる仕組みだが、写真が撮れないので傍聴プロの方々は皆さんメモを取っていた。
私も同僚の事件が終わるまでの間に暇つぶしに1人で見る事にした。
事件を色々と検索してみたがあまりピンとくるのがなかったので、適当に気になった所に入った。
部屋に入るとテレビでよく見る光景があり、心の中で『おぉー』と興奮したがひとりなので無表情で席についた。
弁護士や、検事、裁判官など揃い被告人が入ってきて傍聴席には私しかいないまま裁判が始まってふと思った。
あれ?これなんか違うな。
その内容は覚醒剤の事件で、しかも判決だった。被告人は50代くらいの男性。
あ、これ完全に判決聞きにきた娘みたいになってるわ〜
だからなんかみんなチラッチラッと見てたのね。
そりゃそうだよね。なるほどなるほど。と、思ったが今更出れない。
とりあえず判決を聞き、おじさんもうやっちゃダメよ。と思いながら彼の行く末を見守って出た。
もう一本(映画ノリ)でみる?と思ったが、お腹すいたしちょっとカフェで待つ事にした。
明日へ続く。(ひっぱる内容ではないが…)