裁判傍聴パート2
前回の続き。
初の傍聴が大事件だった同僚は、なかなかの興奮状態でかなり元気になっていた。
ランチをしながら色々と話をきいていて、食べながらなーんか様子がおかしいなと思ったが、店を出てお腹をさすっているのでどうしたのか聞くと『気持ち悪い…』と朝の顔にもどっていた。
興奮してて忘れてたけど彼女は立派に二日酔いを引きずったままだったらしい。
そしてそこに重めのチキン南蛮定食を食べたもんだからわりとやばいらしい。
とりあえず銀座方面に向かって歩く事になったが、夏だったのでなかなか暑くて彼女は途中でポカリを買って二日酔いと胃もたれと闘っていた。
目が座り時々えずく彼女を見てテンションの高低差を楽しんでいた私は心配しながらずっと笑っていた。
なんとか銀座まで着き、せっかくならもう1人の事件好きの先輩が働くお店に行こうと行って覗いてみたら接客中だったので、近くで休憩して待つ事にした。
彼女はもうわりと限界を迎えていたので待ちながら軽く仮眠をとって回復していたが、仮眠後に『寝てないよ』と言っていた。
寝てたよ。
先輩の手が空いたのを見計らって今日の出来事を話しに行った。
仮眠をとって復活した彼女は話を始めるとまた元気になり、楽しそうに事件好き仲間の話に花を咲かせていた。
ひとしきり盛り上がり別れを告げ、夕方からお互い予定があったので駅までの道を今日の出来事を振り返って歩いていた。
するとまたお腹をさすりながら一言
『……気持ち悪い…。』
と言ったので私は爆笑して解散した。