あざとく生きたい。
「あざとくて何が悪いの?」という番組をご存知ですか?
南キャン山ちゃんと、田中みな実と、弘中ちゃんの番組。
私達夫婦はあざとい肯定派なので2人で大好きな番組。とても勉強になる。生かす場面ないけど。
あと山ちゃんのツッコミが好き。これはもうかなり勉強になる。
そして再現VTRを見ていると合コンのシーンがよくあり、こんな事ある!?とかやーやーわーわー言いながら見るのがこれまた楽しい。
合コンといえば、私の合コン行きまくり時代にほぼ合コンの斡旋をお願いしていた後輩がいた。
とてもとても顔が広くて色々な方々との出会いがあった。
多少のメンバーチェンジはあるが、だいたい毎回同じ職場のメンツで参加していたのだが、ある時私と先輩2人と後輩1人の4人で参加した会があり、お相手が有名企業という事で全員気合いを入れて六本木に向かった。
相手側が予約したなんかものすごく六本木感溢れる個室に案内されてそれぞれソファー席に座り会が始まった。
相手側が今で言う若干のウェイウェイ系でわりといじられる様な感じで、ノリの良さが求められる現場だった。
後輩はノリの良いタイプで、先輩1人もいじられてもまぁ適当に返すタイプ、私はひたすら笑う人見知りのゲラ、そして今回大注目はもう1人の先輩。
この先輩は何というか感情が表に出にくい感じでよく言えばミステリアス。悪く言えば無愛想。
しかしまぁそういう場なんで多少はなんかニコニコしたりするのかなぁと思っていたが、全くだった。
でも行く前はすごく気合いをいれてきゃーきゃー言ってた気がするがお相手が気に入らなかったのか、口数が少なかった。
まぁそうは言っても大人。みんなそれなりに過ごしていた。しかし事件は起きた。
男の1人があろう事かその先輩の服をいじりだした。
あ、これはなんかまずいなと思っていたが、先輩はニコリともせずその後完全に無言になってしまった。
もう何を言われてもひたすらに無言。
さすがに1番上の先輩が心配して声をかけたがそれも無視。まじか。すごいな…と思っていたその時、先輩がレースアップタイプのサンダルを履いていたのだが靴紐がちょっと緩くなってほどけていた。
それに気づいた先輩が靴紐を結び直したのだが、なんとそこから1時間ずっと靴紐を結び直していた。
嘘の様だが本当に1時間どちらの足もほどいては結び、ほどいては結び、をずっとだ。それはもう靴紐ちぎれるほどに。てか多分ちぎれてた。あの力の入れ方はもう紐が残ってるのが不思議レベル。
私達は男性陣も含めもう全員が気を使いすぎて若干疲れていた。
そしてお会計の時。割と高額の1人8000円くらいを求められたが、できる後輩が交渉の末1人3000円ぐらいまで抑えてくれた。
流石。
全員がなんのプラスもなく、なんなら疲れて終わった。
店の外に出ると靴紐の先輩の姿はすでになく、忍者の様に姿を消していた。
なんだが若干の連帯意識が生まれ残りのメンバーで二次会に行ったがもちろん特になんにもなく全員帰宅した。
あざとさとは真逆のあの行動。いまだに伝説の合コンとして語り継がれている…。