人生は夢だらけ
今年は卒業式、入学式がなくなったりしていて世の中が本当に大変な年だなとしみじみ感じてる。
私は高校を卒業してすぐ私は専門学校に入学する為に上京した。
服飾の専門学校だったので個性的な子ばかりでキラキラしてたし、これから色々な友達と仲良く楽しい専門学生ライフが待ってると思うとワクワクした。
しかし現実は少々違った。
最初に仲良くなった女の子がいた。そしてその子と地元が一緒だかのボンボンの男と、そいつにくっついてる金魚のフン的な男と他数名と仲良くしていた。
しかし何か知らないが、ボンボンとフンに嫌われた私はハブられる様になった。
それ以外にもそいつらは調子に乗りまくってクラスの輪を乱しまくった。
結果クラスの仲がめちゃくちゃ悪くなった。
もう行きたくないと泣いた日もあった。
そして遅刻や欠席の常習になった。
まぁもちろん大人なので、その後ギャルの友達や年上の友達ができ、なんとか心折れずにすんだがその後もそいつらを避けてすごした。
そしてそいつらは調子に乗り続け、私に地味に嫌がらせをしながら過ごしていた。
しかし、バイトを始めた私の人生は好転した。
お得意の一目惚れをし世界が変わったのだ。
恋に落ちると周りが見えなくなり、ずっとアドレナリンが出続けてるので二日くらい寝なくても平気だし、ご飯は喉を通らないのでメキメキ痩せていく。ついでに一目惚れの相手がギャルが好きと言ったので化粧もどんどん濃くなる。
友達もビックリしていたが、とても喜んでくれていた。
1時間目の授業はつらくていつも出れなかったが世界は私中心に回っていて、みんなが脇役で世界一幸せな私は、早寝早起きなんてお手の物。
そして朝登校すると教室の真ん中に、ボンボンと金魚のフンがいた。
今までの私ならささっと隅に座って避けていたが、今の私には全員がモブなので、満面の笑みで『おっはよう!!(ニコッ)』と挨拶をして近くに座るとそいつらはビックリしながら『お、あ、おはよう…』と言って隅に座った。
後から来た友達と合流して昨日の惚気を聞いてもらい、盛大に盛り上がった。
その日以来彼らの影はうすーくなり、全く気にしなくなったので、学校もすこぶる楽しくて毎日が早くすぎ、あっという間に1年生が終わった。
たしかそのボンボンは辞めた気がする。
もう全然覚えていない。
恋の力は偉大だし、世の中にはくだらない奴が本当に多いなと思う。
でも、そんなくだらない奴はこちらが気にせずとも大概自滅していくし、くだらない奴に人生の一部を奪われるなんてバカげている。
のちにモラハラギャンブル狂になる一目惚れの彼は私の人生においてなかなかいい働きをした。
彼がいなければ今私は東京にいなかったかもしれない。
(人生4分の1を代償にしたと思えば……。)