緩く生きていきたいのに。
昔から年上の女(あえて女と言おう)に好かれない。
なぜか部活にも入らず地味に生きてるのに目をつけられやすい。
地味に嫌がらせをされたりされなかったりしてる。(おばあちゃんウケはいい。)
中1の時は好きな先輩がいて、なぜかそれが周りにバレ、急に知らない女の先輩が応援してくれると手紙をくれた。イケてる先輩からの手紙が嬉しく舞い上がり、返事を書き何回かやり取りをしたが、後日その女と私の好きな先輩が付き合ってる事が発覚した。
中2の時は付き合ってた男の子と別れた後にその子がすぐ付き合いだした年上の女の先輩からも同じような事をされた。もはや嫌な気持ちだけ残ってて内容は覚えてないがとにかくいびられていた。
そして高校にあがり、友達と2人でバイトしていた先で仲良くなった年上のフリーター男子の彼女が、私達と同じ高校の先輩という事で紹介された。
気さくな先輩だった。学校で会えば軽く挨拶したりしたが、特に交流はなかった。
フリーターの男の子はゆるゆるおちゃらけ男子で今でも私達は3人で仲が良い。永遠にくだらない事を言ってずっと笑ってられる。
私の唯一の男友達パート2だ。
そんな私達は平和に高校生活を送っていたのだが、ある日体育祭の学年合同練習で校庭にいて、中央に集合する為にみんなで小走りしてる時に、斜め後ろから足元に小石が飛んできた。
特に気にしてなかったがやたら飛んでくる。
みんな走ってるからか?と思って飛んでくる方向を見ると友達に当たっていて友達も同じ方向を見ていた。私達の目線の先にはよく見る派手な先輩がニヤニヤしてる。
その先輩は女なのだが、関根勤に似てるので私達はみんな密かに関根勤と呼んでいた。
どうやら関根勤とその仲間が投げていた。
なぜ??
特に関根勤とは接点もないし、みんな基本的に気が強いからか、石を投げられてもショックとかの感情はなく、はて??なぜ??としかならなかった。
その後もなんかあったけど忘れた。
しかし、放課後みんなで遊びに行くためにバスに乗っていた。繁華街に着きバスから降りていたら、外に関根勤がいた。こちらを見ていてこう言った
『ビーーバーー!!』
先に降りた友達がニヤニヤしながら私をチラッと見る。
なるほど。私の事だ。
私にはおばあちゃんから父親そして、私へと受け継がれた立派な前歯がある。
出っ歯ではないが、前歯が少々デカい。
よく、前歯に特徴のある動物に例えられたりしている。
なのでビーバーと言われればもう絶対に私だ。
バスを降りて歩き出しながらとにかく笑った。
友達が何回も「ビーバー」とふざけて関根勤の真似をしてる。
しばらくあだ名はビーバーだった。今でもまだ言われる。
後々、男友達の彼女と関根勤がグルだと言う事がわかり、今までの関根勤事件は私を標的にしたものだと確信した。
私達が彼氏と仲良くしてるのが気に入らなかったのだろう。
表面上はニコニコと接してくるのに、汚い事は仲間にやらせる…!
なんと卑怯な女。
その後もたくさんの年上女達が私の色々な事を邪魔してくる。多分これからも。
(でも最近は大好きな先輩もたくさんできた!)
女って本当に怖い。
こわやこわや。
皆さまもお気を付けて…