目指せ安達祐実様。

私は昔から美容に関してちょっと…というかあんまり興味がない。みんなが派手に化粧をしまくってた高校生からそんなに興味がなかった。何か学校でイベントがあると友達に化粧をしてもらっていたが、唯一使っていた物といえば肌水。（懐かしい）

専門学校に入ってもあまり興味がなく、本格的にメイクを始めたのはモラハラ彼氏に一目惚れをしてから。彼はギャルが好きだったので健気な私はそれはそれは目を黒く囲っていた。

そんな時代も終わり、販売員だから最低限はしますけど…といった感じで若さで乗り切ってきたが、ファンデーションすら塗らない。めんどくさいのが勝ってしまう。今はマツエクと眉毛があれば生きていける。しかし、もう今年35歳ですしね…という事でかろうじて日焼け止めは塗るようにしている。

みんなが新しいリップだなんだと言ってる間にここ最近またどんどん美容から遠ざかってるし、同じくあんまり美容に興味のない友達と韓国に行った時も、流行りなどなんにもわからずにとりあえずパックと頼まれた美容アイテムのみ購入して終わった。

そんな中、うちの旦那は中学ぐらいからお風呂上がりの保湿を欠かさず、美肌を保ってきた。男性の美容がどんどんプッシュされる昨今、彼はコスメの新しいメンズラインが出ればすぐに飛びつき色々試しているし、日焼けにも敏感だ。

すごい。本当にすごい。お風呂上がりなんて顔に色々（興味のなさ）塗り、最後にマッサージしてるのでなかなか洗面所からでてこない。

普通は逆な気がする…。なんなら私にいたっては旦那が日焼け止め塗ってるから、なんかヤバイなと思って塗り始めた感はある。

そんな彼。先日も新しいコスメが出たという事でとあるお店に見に行った。店頭には出ておらず、店員さんに聞いて出してもらった。もちろんこのご時世なのでお試しなどできないと思っていたので、カタログをもらって帰ろうとしたところ「試されてみます？」と言ってもらえたので試す事になった。

試したかったのは、テカリを抑え顔の発色をよく見せるクリームだった。日頃から目の下のクマと戦っている彼には魅力的な物だ。ちょっとだけ手の甲に出してもらうためにスッと手の甲を出した旦那。その時「毛…」と思った。

そう、彼はちょっとだけ毛が多い。手が見えないほどではないが、わりと全体的に毛でおおわれてる。思った時にはもう遅く、手の甲に乗せられたクリームは毛に埋もれてなんにもわからなくなってしまった。

店員「クリームの色が濃いですけど伸ばすと馴染みますよね！」

私達「…。（馴染む…？毛に？）はい…。」

というか何にもわからない。ただ毛がちょっとだけシットリして終わった。とりあえずパンフレットだけもらって店を後にした。店を出てすぐに

「色より毛だね。」というと

「うん。なんもわかんねぇって思った…。」と、しょんぼりしていた。

その日彼の美容リストに脱毛が新たに加わった。美は1日にしてならずとはよく言ったもんだ。

私も…がんばります…（今日もすっぴん）