良いのか悪いのか。

私は30数年人見知りとして生きてきた。実際、幼少期からものすごく人見知りだったと言われてたし、恋愛以外はグイグイ行くタイプではなかった。しかし、ここ最近そうでもなくなってきた。八百屋のおじさんと世間話をし、Webスクールに通い、知らない人と絡み、はじめましての人でも普通に喋れる。

人見知りが治ったと思っていたが、最近ふと気付いた。「私はおばさんになったんだ…」と。

なるほど。昔は普通に話しかけてくるおばさんが不思議だった。しかし今はなんとも思わないし、それが自分の普通になったから。

そういえば実家に帰った時に父親が「お母さんは誰にでも友達みたいに話しかけるから行く先々に知り合いができる。不思議だ。」と言っていた。でもわかる。おばさんとはそういうものなのだ。

私は阿佐ヶ谷姉妹みたいなおもしろいおばさんになりたいし、その先はかわいいおばあちゃんになりたい。でも見た目は安達祐実がいい。だから色々努力をしないといけないのはわかっているが、楽して痩せたい。（わかってない）

そして、私とは反対に旦那がどんどん人見知りがひどくなっている気がする今日この頃。そういえば、ご飯を食べに行けば店員さんを呼び注文するのも私だし、家電量販店に行って値引きを交渉するのも私だし、服を買いに行っても私しか喋ってない。

年々ずーずーしくなる私に隠れて、ひっそりと人見知りに拍車をかけていた旦那。いい年した大人が人見知りという言葉だけで色々済ませようとしてるのもおかしな話なのだが（昔言われたことある）私の責任でもある気がする。

先日、どうしてもほしい服があるとの事で、旦那と出かけた。その日はお互い別々に用事があったので、現地集合となり連絡を取り合っていた。私の到着が遅れるので、「先に試着しておくか、サイズがあるか確認しといて」と伝えて現場に向かった。

私が駅から歩いてお店に向かってる途中、旦那はほしいサイズがない事だけ確認していた。しかし、私はサイズがないならその先をどうするかを知りたかった。それを伝えると、「もう店員さんが近くにいないから気まずい」と言ってきた。電話をすると同じ事を言われた。

私「いやいや、欲しいなら聞いてよ！その辺にいないの？取り寄せできるかとか入荷あるのかとか！」

旦「さっき聞いた人には聞きにくいよ〜！その時聞けよっておもわれそうだし…」

私「は？思わないって！誰もそんなあなたの事なんて気にしてないって！聞けば教えてくれるから！店員なんてそんなもんなんだから！！私もそうだったから大丈夫だから！！」

と、自分の販売経験を元に強めに説得した。

ややイラついてたのを前面に押し出して申し訳なかったが、きっとこれでまた旦那の人見知りが悪化してしまった気がするし、私の性格もよりキツくなってしまった気がする。

このままではかわいいおばあちゃんではなく、いじわるばあさんまっしぐらだ…。