ハードルは低めが好きです。

私は2歳くらいから水泳に通っていた。正しくは通わされていた。週一だったがそれはそれは人見知りで、着替えてから泳いで出るまでずっと泣いていた。ギャンギャンのギャン泣きで、よくそんなに泣けるなと思うほどに…。母はよく祖母から「あんなに泣いてかわいそうだから無理に通わせなくていいんじゃないの？」と言われてたらしい。

そしてそんな水泳の後は必ずケンタッキーに行くのがご褒美の定番だった。そのクセが抜けないのかなんなのか、病院の後はなーんかファーストフードが食べたくなる。水泳と病院関係ないけど、なんかこう『自分頑張ったわー！』と思うと食べたくなるらしい。昔から甘やかされ褒められて育てられた結果がここにきて出た。三つ子の魂百までとは上手いこと言ったもんだと思う。

そんなあまちゃんな私は自分頑張ったなぁと思うレベルが低い。そしてすぐ口にしてしまう。『めっちゃがんばったわー』とか『すごいがんばってない？』と、人にまで頑張りの共感を強要する。今日の朝も旦那のお弁当用にベーコンと卵を焼いただけで『いやぁ頑張ったな…』と声に出していた。

まず朝から何かを焼くという行為がすごい事だと思う。偉い。えらすぎるぞ！最近は冷凍ばかりでなく手作り（昨日の残り）を入れるようにしている。もう拍手喝采。スタンディングオベーションもの。ほんと全国のお母さんすごいわ。心の底から尊敬します！！！

そんな妻と正反対に旦那はものすごく頑張りのハードルが高い。いつも目標とかゴールとか色々考えててほんとに私の旦那かな？と思うほどに。つい先日色々とうまくいかない事とか重なってえらい落ち込んでた。励ましたがなかなかへこんでらっしゃる。なんなら自分の存在価値を問いだした。自分なんて…とか自分っていなくていいのでは？とか思った事ない私からすると理解不能。（ひどい）

とりあえず面白い動画を見せて笑ってくれたからよかったが、将来子供がこんな事言い出したらこの対応であってるのか？と不安になった。面白い動画見せて終わりってどうなのそれ。みんなどうしてんの？そもそも自分が親にそんな相談した事なくてわからない…。そんな事を言い出したら気持ちのわかる旦那に任せればいいのか！なるほど。解決。

そういえば父親に「苦労は買ってでもしろ」とか地元が産んだスターと言われる某歌手の歌で「気張れ 気張れ 気張いやんせ。一度どま け死ん限い 気張いやんせ」の歌詞を送って来られた事がある。（ちなみに訳すと「頑張れ！一回くらいは死ぬ気で頑張れ」という意味です。）

絶対嫌だ。苦労買うくらいならいいお皿買うね。死ぬぐらいって死んだことないから上限がわからないしね。言いたいことはわかるけどね。

そんながんばりのハードルが低すぎる私は今日も自分と猫を褒めちぎって一日が終わる。（つまりは暇）